講座やライブ配信で私なりの考えをお話しさせていただく機会が増えました。
悩み事を聞いたり質問されたりすることもあるのでお答えすることもありますが、
あくまで私が経験してきた範囲内のことしか言えません。
カラーセラピストだから、講師だから、と言って素晴らしい人生の生き方を知っているとか
的確なアドバイスができるとは思っていません。
これは自分を卑下しているわけではないのです。
でも、この謙虚に似た気持ちを忘れないようにしたいとは思っています。
昨年は自分や家族の体調で病院にかかることが多く、
ワクチン接種もありましたので、それぞれの担当医に確認することもありました。
どの先生も「これをすれば完全に良くなる」と言う人はいませんでした。
ではなぜすすめるのか、それは臨床のエビデンスがあることや医学書に書いてあること、
また「多くはないけど自分の診察の経験から」という先生もいました。
多くはないけど、、、とおっしゃっていましたが、何十年とこの地で開業され
何千人、何万人もの患者を診てきたのに、こんなに控え目な表現をされるんだ、と驚きました。
「絶対にこれをすれば治る!」と断言する先生はおらず、
専門外のことになるときちんと病院を紹介してくれました。
(すごい病気になったみたいに見えますが違います)
振り返ってみると、私のしているカラーセラピー。
「選んだ色を通して自分のことや悩みと向き合い、自己を知り、悩みの解決の糸や口を見つけ、
自分らしく生きるためのカウンセリング形式のセラピー」 カラーセラピーでは、クライアントが答えを持っていることが大前提なので、セラピストはアドバイスをしません。
私はカラーセラピーをするようになって、自分を知ることができたし、自分らしさというものも見つけた。
でもこれはカラーセラピーを受けた人全員がそうなると断言できる?
ヒーリングを受けると体調が良くなる、〇〇をすれば幸せになる、〇〇をすれば健康になる、自分が変わる、占いが当たる。
これは全て絶対ではない。絶対だったら今頃この世の問題は解決しているはず。
絶対ではないものなのに、あたかも素晴らしいもの、特別なもの、すごいもののように伝えている人もいるし、そのように表現されている。
お医者さんは「この薬は、この治療方法は素晴らしい、すごいものだ」なんて一言も言いませんでした。
では私はどうだろう??
自分が効果があったから、受けてくれた方が(お医者さんと比較できないほど少数ですが)喜んでくれたり、思考が変わった、役に立った、と言ってくれた、たったそれだけのこと。
確信を持っているからこそ自信を持って仕事としてやっていけるのですが、
医学ほどエビデンスやシステムがないという曖昧な世界。
カウンセリング系のセラピーをしている方なら経験があると思うのですが、
長期にわたってセラピーを受けてくれるお客様がどんどん良い方向に変化されていくことがあります。
つい先日、3年くらい定期的に受けているお客様が「セラピーを受け始めた頃から考え方が180度変わって穏やかになった」とおっしゃいました。
実を言うと私はその変化に気づいていませんでした、言われてみて「あ、そういえば!」と。
お客様ご自身から変わったと口にされたことがとても嬉しかったのです。
ああ、これが、「答えは自分が持っている」ことなんだと。
謙虚な気持ちはずっと持っていたい、その理由はここにありました。
カラーセラピーは絶対的なものでも特別なものでもない、
ご自身が持っている答えを自ら気づくようにサポートするだけものも。
それはすぐにできることもあれば、とても時間がかかることかもしれないけど、
その方を信じてお話を聞くことが私の仕事。
カラーセラピーを信じて続けていて良かった、
カラーセラピーに関わらず、これからも「聴く仕事」を続けていきたいです。
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