Q:
クライアントの話に感情移入してしまい、セラピー中に心が揺れて感情があふれたり、
終わった後にいつまでも引きずったり、どっと疲れてしまいます。
A:
感情移入するのは、それだけ感じやすく繊細で、人の気持ちが分かるやさしい心を持っている証拠。
心が揺れたり疲れるのには理由があります。
初めのうちは、感情が出てきたら「あ、揺れてるな」と自覚してみましょう。
そのうちに、感情が溢れてくる原因が分かるようになってきて、
いずれは落ち着いたセラピーができるようになってきます。
私はよくセラピーの後に、自分のことでもないのに悲しくなったり落ち込んだりして疲れました。
何ヶ月も悲しい気持ちを引きずってしまったこともありました。
それは、私の心が弱いから、とか、同情してしまうから、と良くないことだと思っていました。
もちろん、感情移入してしまうのはセラピーとしては良いこととは言えないのですが
人としてはとてもやさしい気持ちを持っている、長所でもあります。
ただ、そのまま感情にまかせたままでいると、
本来のクライアント中心のセラピーではなく、セラピスト本位の時間になってしまいますし
クライアント・セラピスト共に、辛いものになってしまいます。
私が克服するために試した方法は
・セラピー中に感情が揺れたら(悲しい、切ない、怒りなど)、「あ、今悲しくなってる(怒ってる)」と自覚する
・感情を自覚し自分を客観的に感じながら、じっくりクライアントの話に耳を傾ける
この二つだけでも、まるで心に透明な壁ができたように
徐々に深い感情移入はなくなってきました。
感情移入の他に、
同情してしまい辛いというのもあります。
「かわいそうに、何とかしてあげたい。」
セラピストがクライアントを救ってあげたい、という「メサイア(救世主)コンプレックス」と呼ばれ、
人を救うことで自分が人に受け入れてもらえる、
人から感謝されることを強く望んでしまう、という感情も隠れて、
カラーセラピーでアドバイスしてしまう一つの理由もあるそうです。
でも、人を助けたい気持ちは誰にでも持っている思いです。
もちろん、カラーセラピーでセラピストが問題や苦しみから助けてあげることはできませんが
同情や助けたい思いは、誰もが持っている普通の感情です。
悲しい、切ない、なんとかしてあげたいけど助けてあげられない、ことは
自覚する必要があります。
カラーセラピーは、心のコミュニケーション。
セラピストの心に突き刺さってしまうこともあります。
私は、カラーセラピーを続けていくなら、セラピスト本人が心も育てていく必要がある、と思っています。 そうしないと、だんだんと心がすり減ってしまうのを感じるからです。
なので、私は、定期的に学んだり
信頼できて経験がある人に話を聞いてもらっています。
TCカラーセラピーの復習、セッション練習をしています
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