ありのままの自然に降参する

先週、昨日と地元の山へ登りました。

2,000メートル級へ登りたいので体力をつけるために、なるべく週末は山に登りたいと思っています。

去年に比べると、疲れや足の筋肉痛の辛さが減ってきました。

慣れてきたかも?

続けることは意味がありますね。

山では、登っている時も下山の時も

目の前の一歩をしっかりと踏みしめることに集中します。

登山道はある程度整備されているとはいえ、

雨が降れば土が流れ石がゴロゴロとむき出しになり足を取られやすい、

草もわさわさと生えているし

虫はブンブン飛んでくるし

ヘビが道でひなたぼっこをしています。

次の一歩をどこに踏みしれば安全に行けるのか、

道が悪ければ悪いほど、そのことに神経が集まります。

普段どれだけ便利な暮らしをしているか思い知らされます。

舗装された歩きやすい道、

温度調整された快適な部屋、

どこへ行っても綺麗なトイレ。

山ではトイレがないところもあるので、我慢するか良い場所を探してしなければなりません。

土が雨で流れて木の根っこがむき出しの道は
 
デコボコして濡れていれば滑る、

油断すれば大怪我をするかもしれない、歩きにくい道でした。

ありのままの自然は、人間が快適に暮らすために存在するものじゃないし

人間の都合なんて一ミリも考えていないと思わされます。

私たちが自然に生かされているし、自然に合わせていく側。

この不便さと、人間の力ではどうにもならない自然に降参した、みたいな感覚を感じられる時間が

とても好きになってきました。

家の周りにも自然はたくさんあるんですが、

当たり前にある風景とはちょっと違うんですよね。

ただ歩いている時間は無心になるから、深い内省とリフレッシュができ、

自然の心地よさと不便さを感じることが今までになく新鮮です。

便利なもの大好き、新しいものには興味あるほうなので

自然を感じるなんて私らしくないので、ちょっと戸惑いながらも楽しんでいます。